今年の母の日
2013年 06月 06日
もう、6月に入ってしまいました。
カレンダーをめくる時、今まで5ヶ月分の写真を確認してしまいました。
そうだった。これも見た、これも見た。。と、間違いなく5ヶ月が過ぎています。(笑)
6枚目をめくるときはもう、今年も半分が過ぎているってことですネ。
今年の母の日は名古屋市美術館で先日まで開催されていた「上村松園展」へ出かけました。
館内は圧倒的に女性が多くて、男性が見たいと思う女性像ではないのかもしれません。
松園女史は、
「私はたいてい女性の絵ばかり描いている。しかし、女性は美しければよい
という気持ちで描いたことは一度もない。
私の美人画は、単にきれいな女の人を写実的に描くのではなく、写実は写実で重んじながらも、
女性の美に対する理想やあこがれを描き出したい、という気持ちから、それを描いて来たのである。
一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香り高い珠玉のような絵こそ、私の念願するものなのです。」と述べている。
私を含め多くの女性が、願わくは一生涯このように生き続けたいと強く思う気持ち、それがどの女性にも描き出されていました。
どれも感動する絵ばかりでしたが
購入した図録の表紙にもある
この絽なのか紗なのかよくわからないのですが、紋の入った夏用の着物の下の
長襦袢の透け具合、体に沿って出来た皺の寄り方の描き方。。素晴らしいと思いませんか!?
この様なスダレ越しなどの、透けた向こうと透けない部分の描き分けなど細密に描かれた数点の絵を見ました。
いずれも素晴らしい!
気になった絵は
図録左右見開きページには同じ年に描かれた、松園20代半ばの作品「人生の花」2点。
右頁の花嫁の表情、
心情を思うと、つい、「大丈夫だよ」と励ましたくなるこの花嫁。
そして毅然とした母親の横顔。
左頁の母娘二人の光る黒染めの羽二重の着物。
当時は婚礼衣装や喪服など正式な場所には黒に染め上げた羽二重絹が使用されていたようです。
これは墨の濃淡のみで描かれているそうです!(是非とも実物をご覧になってください!)
明治期に、未婚の母として一人息子を育て上げ、
世間の冷たい視線や、女性の社会進出を嫌う保守的な日本画壇の中で、ひたむきに、孤高に絵筆を握り続けた松園。
そんな彼女をずっと影で支えてくれ母を追慕して描かれた「夕暮れ」の女性の表情 等など どれをとっても素適な作品ばかりでした。(夕暮れは右頁の作品)
今年も素適な母の日でした~♪
カレンダーをめくる時、今まで5ヶ月分の写真を確認してしまいました。
そうだった。これも見た、これも見た。。と、間違いなく5ヶ月が過ぎています。(笑)
6枚目をめくるときはもう、今年も半分が過ぎているってことですネ。
今年の母の日は名古屋市美術館で先日まで開催されていた「上村松園展」へ出かけました。
館内は圧倒的に女性が多くて、男性が見たいと思う女性像ではないのかもしれません。
松園女史は、
「私はたいてい女性の絵ばかり描いている。しかし、女性は美しければよい
という気持ちで描いたことは一度もない。
私の美人画は、単にきれいな女の人を写実的に描くのではなく、写実は写実で重んじながらも、
女性の美に対する理想やあこがれを描き出したい、という気持ちから、それを描いて来たのである。
一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香り高い珠玉のような絵こそ、私の念願するものなのです。」と述べている。
私を含め多くの女性が、願わくは一生涯このように生き続けたいと強く思う気持ち、それがどの女性にも描き出されていました。
どれも感動する絵ばかりでしたが
購入した図録の表紙にもある
この絽なのか紗なのかよくわからないのですが、紋の入った夏用の着物の下の
長襦袢の透け具合、体に沿って出来た皺の寄り方の描き方。。素晴らしいと思いませんか!?
この様なスダレ越しなどの、透けた向こうと透けない部分の描き分けなど細密に描かれた数点の絵を見ました。
いずれも素晴らしい!
気になった絵は
図録左右見開きページには同じ年に描かれた、松園20代半ばの作品「人生の花」2点。
右頁の花嫁の表情、
心情を思うと、つい、「大丈夫だよ」と励ましたくなるこの花嫁。
そして毅然とした母親の横顔。
左頁の母娘二人の光る黒染めの羽二重の着物。
当時は婚礼衣装や喪服など正式な場所には黒に染め上げた羽二重絹が使用されていたようです。
これは墨の濃淡のみで描かれているそうです!(是非とも実物をご覧になってください!)
明治期に、未婚の母として一人息子を育て上げ、
世間の冷たい視線や、女性の社会進出を嫌う保守的な日本画壇の中で、ひたむきに、孤高に絵筆を握り続けた松園。
そんな彼女をずっと影で支えてくれ母を追慕して描かれた「夕暮れ」の女性の表情 等など どれをとっても素適な作品ばかりでした。(夕暮れは右頁の作品)
今年も素適な母の日でした~♪
# by tohzanet | 2013-06-06 20:15 | お出かけ